誘惑の甘い罠
★読んで欲しい人
・頑張ってる人
・伸び悩んでる人
・中級者、上級者
⚫ふたつの甘い言葉
❝
誰でも一度だけ経験するのよ
誘惑の甘い罠
❞
出典:歌詞:千家和也『ひと夏の経験』
山口百恵さんの歌です。
(これがわかる人、かなり昭和の人です(笑))
世の中には、たくさんの誘惑の甘い罠があります。
もちろんゴルフにも、あります。
ゴルフにおける、甘い罠
なんでしょう・・・?
正確に言えば、
誘惑の甘い言葉の罠・・です。
この罠にハマると
ほぼ、間違いなく低迷します。
ではその “甘い言葉” とは何か・・・
「飛び」と「早く」
このふたつです。
例えば、
クラブやボールのキャッチフレーズや、
雑誌や動画のタイトルに
「飛び」という言葉が出てきたら・・・
皆さん、どうでしょうか?
おそらく、ほとんどの人が、
『買ってみようかなぁ・・・』
『試してみようかなぁ・・・』
こう思うはずです。
それから、もう一つの言葉、
「早く」。
世の中が進歩、発展する上で欠かせないこと。
“便利さ” と “早さ” です。
これは、歴史が証明してます。
ただ、この「早さ」・・
技術や知識、習慣などを、
体得、習得することに当てはめるのは、
ちょっと危険な気がするのは、私だけでしょうか・・・。
⚫低迷時期のサイン
不思議なお話をしましょう。
信じる信じないかは、お任せします。
長年、ゴルフ業界に携わって、
沢山のゴルファーを見てきたことは、以前にもお話をしました。
その中で、
伸び悩んでる人と話しをすると
決まって、この2つの言葉が出てきます。
おそらく本人は、言ってる自覚はないでしょう。
でも・・
出ちゃってるんです・・・
無意識に。
『もう少し飛べば、いいスコアが・・』
『早く、100を切りたい。』
などなど・・・
特に、他の人のことが気になると、要注意。
『みんなより、飛ばない。』
『○○さんは、私より早く上手くなってる。』
ゴルフを初めた頃から言ってる人もいれば、
かなり上達してから、言い出す人もいます。
いずれにせよ、
この言葉が多くなる時は、
ほとんどが低迷時期になってます。
⚫卵が先か? 鶏が先か?
私の経験談です。
22歳頃から、私は急激に上達しました。
(これについては、また改めてお話します)
まさに、飛ぶ鳥を落とす勢い!
その時、飛距離も伸びました。
飛ぶようになれば、上手くなるのか?
上手くなると、飛ぶようになるのか?
これは、どちらも正解でしょう。
でも、私の経験は、後者でした。
上手くなってくると、自信が着きます。
怖れも不安も、薄れてきます。
その結果、迷いのないスイングが出来るようになります。
だから、
飛距離も当然、伸びてきます。
時は経ち、
25歳・・
私は、急激に下手くそになりました。(笑)
まさに天国から地獄!
もっと飛ばすためには?
もっとスコアを良くするためには?
早く結果を出すためには・・・?
『もっと、もっと』
『早く、早く』
この頃は、そんなことばかり考えてました。
上手くなった時は、
「早く上手くなりたい」など考えてません。
『前回の成績より、1打でも良くなろう。』
『昨日よりも、少しでも上手く打てるようになろう。』
目の前のことを、ただ淡々とやってたはずなのに・・・
下手になった時は、
やればやるほど、ドツボにはまって行く・・・
そんな感じ。
振り返れば、不調の時
やはりこの、甘い罠に、はまってました。
⚫誘惑に負けそうになったら。
“飛び” と “早く” の誘惑の罠。
この経験は、必ずします。
罠に、はまってるのに
また、次から次へと、誘惑してきます。
プロゴルファーでさえ
この誘惑に負けて
消えて行った人は、沢山います。
努力することは、素晴らしいことです。
でも、なぜか頑張れば頑張るほど、
この誘惑は、現れます。
もし、誘惑に負けそうな時、
罠にはまったと気付いた時、
どうすればいいのか。
それは、
原点回帰。
基本に戻ること。
ゴルフは、スコアを競うゲームであり、
ボールを自由自在にコントロール出来る人が、真の優れたプレーヤーです。
そして、ゴルフはたくさんの知識、知恵がなくては、上手くできません。
そのためには、たくさんの経験が必要になってきます。
経験値を上げるには、それなりの時間も必要です。
急がば回れ・・
遠回りが、実は近道だったりするものです。
それでも誘惑に負けそうになったら
何回も、このブログを読んで下さい。
では、また。
その時に、このブログのことを、
少しだけ思い出して下さい。
では、また。